胆のうを取って、油物を採っても発作が起きる心配はなくなり、私の油脂制限は緩くなりましたが、相変わらず油っぽいものを避ける傾向は続いています。ひとつは、私がケチだから。
普段から私は高い食材には手を出さず、手軽な価格のものを買うようにしていました。そうして購入するお買い得品のハムやベーコン、ソーセージやレトルト食品は大体低脂質なのです。例えば、無印良品のレトルトカレー、多くは脂質が15g以上でわたしが食べるのを躊躇する値です。価格も多くは300円以上。
一方、私が良く買うカリー屋カレーやカレー職人はすべて脂質10g以下、価格は100円台前半です。何でもとは言いませんが、安いものは低脂肪が多いのです。油自体が高いからかな?分かりません。
さて、入院の話の続きです。
手術の次の日は夕食まで、おなかは手術跡が痛いし、立てば肩が激痛で、とても辛い時間が続いていました。
昼食は鮭のあんかけにポテトサラダでしたがご飯も含め、半分くらいしか食べられませんでした。とにかく、体を起こしているのが辛い!電動ベッドを起こして食べたのですが、おなかが痛くて呼吸が浅く、一口食べるたびに息が苦しくなるのです。食べ終わると横になって、ハアハアと息を整えながら痛みに耐えていました。
それでも、入院案内では、術後は意欲的に歩きましょう、運動することで早く回復しますとあったので、できる範囲で立ち上がり、ベッドの手すりに沿って歩いたりしていました。その日は旦那ちゃんも来てくれて、すごくうれしかった。手を握ってもらうと、ちょっと良くなってきたような気がしました。
夕には執刀した先生が来て、手術はとてもうまくゆきました、時間も短くて済みましたと説明がありました。先生、今日お休みじゃなかったんですかと聞くと、「緊急手術で呼び出されました。今、手術終わったところです」と元気に答えてくれました。この先生、すごく元気だなぁと思いました。
転機が来たのは夕食後しばらくしてからでした。夕食はミートローフに春雨サラダで、美味しかった。病院食は薄味で評判が悪いのが普通ですが、私はおかず単独ではしっかりと味があって、いつも美味しくいただいていました。ただ、ご飯のお供には味が薄いんですね。だからおかずはおかずで食べてしまい、ごはんはフリカケで食べれば全部美味しく食べられるんです。ただ、今回はなぜかフリカケを忘れてしまって、ちょっと味が薄かった。ご飯は半分残しました。
ところで、夕食後2時間ほど寝たら、あれ?おなかの痛みが軽くなってる。ご飯が効いたのかな?トイレに行くのも楽になり、歩幅も広くなり、猫背のペンギン状態も改善されてきました。そして現金な私は思ったのです、食べると回復も早いに違いない。
そこで私は食事を、何が何でも全部食べることにしたのです。
朝は5時に目が覚めました。
朝食のメニューはモツァレラチーズとトマトと野菜のあえ物、大きくて厚い食パンが2枚。マーマレードとアンズジャムのミニパックが付いています。これ、食べきるかなと思うくらい大きいのですが、傷の直りが早くなるに違いないと考えて、2枚しっかり食べきってしまいました。2枚目はもう無理やりでした。
看護師さんからは、全部食べられたんですねってお褒めの言葉も。
さらに、体を作っているのはタンパク質なんだからと院内販売でソイジョイを購入。おやつにしました。少し歩けるようになるったので、無理してちょっと遠くにある飲み物の自動販売機まで歩きましたが、お茶と水しかありません。甘いものが欲しかったのに!看護師さんに聞くと、糖尿病の人がいるので売ってるものは限られているんですよ、とのこと。仕方ないなぁと思いました。
だいぶ良くなりましたが、傷もないのに左のわき腹がとても痛くて辛かった。それでも、少し休んだら体を拭いて、歯を磨きました。手術後、初めての歯磨きです。シャワーを浴びたいけど、痛くて絶対無理。歩くとおなかも肩もいたいけど、寝たままではいけないだろうと思って、なるべく歩いたり椅子に座ったりして過ごしました。
看護師さんが来たので、お願いして点滴の針を抜いてもらいました。点滴はしていなかったけど、針だけは残っていたので。
本当に明日退院なの?と思いました。
つづく。